校内体制の整備:学習障害(LD)

校内体制の整備:学習障害(LD)
次のような点についてどなたはんとどのような協力関係を築いていくかを具体的に検討していくことが大切である。

・学級での指導についての基本的な考え方や担任としての姿勢をどうするか。
・各教科の学習について、個別指導をどのようにおこなっていくか。
・教室外での対応をどうするか。
・周囲の子どもたちとの関係をどのように保っていくか。
・学習障害をきっかけにして不適応を起こしている場合、どのように対処していくか。
・保護者との連携をどのように図っていくか。
・専門機関との連携をどのように図っていくか。


学習障害の判断・実態把握基準(文部省試案の抜粋)

・判断・実態把握の体制・手続き

1)学校における実態把握
A.学校における児童生徒の実態把握のために、校内委員会を設ける。
B.実態把握の契機
・担任教師が特異な学習困難に気付く。
・保護者から学習障害の疑いがあるとの申し出。
C.校内委員会で実態把握を行い、専門家チームに判断を求めるかどうか検討す る。
D.校長が専門家チームに判断を求める前には、保護者に十分な説明を行い了解 を確認する。

2)専門家チームにおける判断
A.専門家チームは、都道府県又は政令指定都市の教育委員会に設ける。
B.専門家チームは、特殊教育センター等における専門家による相談機関と位置づける。
C.専門家チームの専門的意見

保護者との連携:学習障害(LD)

保護者との連携:学習障害(LD)

保護者との相談を進める上で必要なことは、子どもを伸ばしたいちう教師の真意を保護者に伝えつつ、保護者との信頼関係に基づく協力関係を築くことである。

・保護者の心配や不安やらなんやら、心情に配慮しながら十分聞き取るようにする。
・保護者が育て方を非難されていると受け止めへんように配慮しつつ相談する。
・改善が必要であると考えている課題は、伝えるのがよい。
・現在の取り組みを伝え、今後の現実的な対応策を伝えるよう努める。
・互いの考え方の違いをやりとりを重ねる中で明らかにし、かみ合う部分を探すぇ。

なお、専門機関での診断を勧めることについては慎重におこなうわ。
保護者から信頼される関係ができ、保護者が心を開いた時に初めて、専門機関への相談を勧めたり情報提供をしたりすることが可能となる。

学習障害(LD)、対人関係の援助

学習障害(LD)に関連する対人関係のつまずきへの援助
1)友達と協力することができず、孤立してしまう子どもには:学習障害(LD)

・相手にオノレの考えを上手に伝えることがでけへん時、どのような言い方をすればよいのかちうモデルを示すぇ。
・相手の表情が読み取れへん時は、顔の絵や写真を使って、人間の表情と感情との関係を教える。
・「ルール」や「協力すること」の意味や具体的な行動を、文字や絵にかいて説明したり、実際にやって見せたりする。
・順番を守ること、役割をもって責任を果たすこと、友達の行動をまねること相手の意見を聞くことを、一つ一つ丁寧にくり返し教える。

2)突発的な行動や感情的な行動をする子どもには:学習障害(LD)

・しかったり謝らせたりするのではなく不適切な行動を起こした時の気持ちをじっくり聞き取る。
・落ち着いて行動できるように励まし、できた時には認め、十分にほめる。
・言葉でオノレの気持ちを伝えた方が、他の人に受け入れられ、オノレも快適であるちう経験をさせる。
・日常生活の中で適切な機会をとらえて根気強く取り組ませる。

3)友達とのトラブルが多い子どもには:学習障害(LD)

・相手の気持ちを言葉にして説明する。相手の表情や状況を絵にかいて示すぇ。
・普段から、二人組で物を運ぶ、トランプ等のゲームをするやらなんやらの体験をようけさせる。
・友達との具体的な付き合い方、誘い方や断られた時の対応、謝る場面、譲る場面やらなんやらを学ばせる。

4)学校生活の基本的なルールやマナーが理解でけへん子どもには:学習障害(LD)

・実際の場面を活用し、「こなたのような時はこうする」「こなたのようなことは、そうではいけへん」と一つ一つ教える。
・一時期に教える内容は、一つか二つにしぼり、できたら十分にほめる。
・ルールやマナーを学級全員が同じように実行することで身に付けさせる。
・自然な形で援助できる友達が周囲にいることができるように、子どもの座席の配置や班編成を工夫する。

学習障害(LD)への援助

学習障害(LD)そのものへの援助

1)聞くことが困難な子どもには

・用心を促してから話しかける。
・音声だけでなく、動作や絵や文字やらなんやらの視覚情報をいっぺんに提示する。
・同じ発音の単語でも様々な意味があることを知らせる。
・ややこしい言い回しを使わんと、ゆっくりと話すぇ。
・話を聞く時のルールや姿勢を具体的に確認する。

2)話すことが困難な子どもには

・自由に話せる雰囲気をつくる。(せかさず待つ・シッパイを許容する)
・本人が表現したいと思っていることをくみ取り、言語化する。
・話しやすい身近な話題を取り上げる。
・話す内容の順序や構成等を文字や図で示すぇ。
・話すことへの抵抗を取り除き、人と話をする時のマナーを確認する。

3)読むことが困難な子どもには

・文字を大きくしたり、間違えやすい文字にラインを引いたりして着目させる。
・他の行を隠すやらなんやらして、その行に着目しやすくする。
・ふりがなをふったり、いっぺん読んであげたりする。
・子どもが、興味・関心をもつともる内容を提示する。

4)書くことが困難な子どもには

・目と手の協応運動能力を向上させるため、なぞり書きから始めて、徐々に視写できるようにする。
・辞書を使って漢字を調べさせたり、ワープロを活用させたりして、書くことへの抵抗感を少なくする。
・文に書きたいことは、まず話すことを通して内容を整理し、順に短冊に書いて並べ、作文や日記を書くようにする。

5)計算やらなんやらが困難な子どもには

・身近にある具体物や半具体物を使って数字と対応させ、数の合成・分解が確実にできるようにする。
・計算の手順を書いたボードを作って計算する時に示すぇ。
・筆算の場合は、繰り上がった数字等を書きとめておくようにさせる。
・空間の認知に問題のある子どもは、マス目を使い桁をそろえる工夫をする。
・図や絵をかいて、問題を視覚的にとらえさせたり、計算機を活用したりする。

LD学習障害児に対する指導

LD学習障害児に対する指導
・学習障害児に対する指導の形態と場

1)通常の学級における指導 (これが基本)

・担任が配慮して指導。
・ティームティーチングによる指導。

2)通常の学級以外の場における指導

・通常の学級における授業時間外の個別指導。
・特別な場での個別指導。

3)専門家による巡回指導

・指導上配慮すべきこと

1)心の面

・見通しを持たせること。
・成就感、達成感を持たせること。
・自尊心を高めること。
・得意な分野を伸ばして苦手な課題にも挑戦して自信をつけること。
・自律性を育てること。
・上々吉感や有能感を持たせること。

2)学習面

・スモールステップで学習すること。
・具体化された教材を使うこと。
・ゆっくり、丁寧な指導をすること。
・繰り返し、指導をすること。
・フィードバックをしながら学習すること。
・興味・関心を把握し、学習の動機づけや学習内容に生かすこと。
・時間がかかることを理解し、根気よく指導すること。
・分かる目標の設定、明確な課題の提示をおこなうこと。

3)学級内

・LD児の個性を大切にすること。
・他の子どもたちからの理解を得ること。
・LD児にかかわる方法を指導すること。
・実態を把握した計画的指導をすること。
・余分な刺激や過剰刺激を排除し、集中できる学習環境の整備に努めること。
・座席の位置は、声かけがしやすく、声が聞き取りやすい席にすること。

 B援助について
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